第38章 第7班再始動!
木ノ葉病院を退院して3日目、私はナルトと二人で7班の集合場所に向かっていた。
「サクラちゃーん!」
ナルトは集合場所にサクラを見つけると走りだした。
私もすこし足を早め、サクラとサスケのもとへ向かう。
『……おはよう、サクラ、サスケ。』
私が近くと、サクラがナルトを無視して挨拶を返してきた。
サスケは軽く手を上げて応じる。
私たちは四人揃ったのを確認してから今日の目的地に向かった。
「……それにしても、まずは映画を見ておけって、どういうつもりかしら、カカシ先生……?」
サクラが呟く。
何故か、私は今日の任務前に、映画を見ておくようにカカシから指示を受けていた。
(……本当……どういうつもりだろ?)
私はそう考えていたが、映画を見て、すぐにこの任務内容を思いだした。
(……なるほど、あの任務ね……)
映画館の天井に逆さまにぶら下がりなが映画を見てため息をつく。
ナルトは、映画なんか見てないでさっさと任務するってばよとか騒いでいたくせに、今は映画に見入っていた。
そして、あろうことか画面に向かって騒ぎ出した。
私は、この先の出来事を考え、巻き添えを食らう前に、こっそりと瞬身でその場をさった。