第37章 千鳥と螺旋丸
私は、火影岩の上に向かった。
こんな天気のいい日に火影岩から里を見たら気持ちがいいと思ったからだ。
『……いい眺めだな~』
火影岩の上に着いた私は里を見渡して呟いた。
(ナルトとサスケ、どうなっちゃうのかな……)
私はふと、今朝のことを思い出す。
(それにしてもサスケの千鳥、中忍試験の時より威力が上がってた……)
私はサスケの千鳥を思いだした。
(それに、ナルトが螺旋丸を習得するのも原作より早い気がする……)
私は考えながら里を見ていた。
もしかすると、原作はいい方向で変わりつつあるのかも知れない。
『……でも、そろそろみんなとお別れかな~』
私はもうじき大蛇丸の迎えが来るだろうと呟く。
私は里をこの目に焼き付けるように見てから、火影岩を降りた。
火影岩を降りた後、私は演習場へ向かった。
『……あ、サスケ……』
演習場に着くと、そこには先客がいた。
「……流か……」
サスケは私を見ると、手裏剣を投げる手を止めた。
『……お前、まだ復讐何て言ってるのか?』
私はサスケに近づきながらそう言った。
「……お前も、カカシ見たいに説教する気か?」
サスケはそう言って私を睨んだ。
「……そんなことより、お前に聞きたいことがある……
流、お前、本当は女だろ?」
サスケの言葉に、私は焦った。
だが、サスケはさらに言葉を続けた。
「……流、お前の本当の名前は…………
……うちはルミじゃないのか…?」
サスケの目は真剣だった。
私は辺りの気配を素早く探り、人がいないことを確認すると、変化を解いた。
『……そうだよ、サスケ……。
……久しぶり……って言うのもへんか……』
ため息をついた後そう言って微笑んだ。