第34章 中忍試験~三次試験本選~
カ(流の話によると、流の両親はかなりの実力者だったと言うことになる。)
ルミが家族と言ったために、実際は父親しかいなかったが、両親でメンマを解放したと勘違いする。
カ(……それにしても、流の両親とメンマには何か繋がりがあったのか?
他人の為に命を懸ける何でしないだろう……
いや、もし流の自己犠牲の気が血筋だとしたらそれもあるのか?)
カカシは苦い顔をした。
「……まあ、あの子がナルトの妹っていうのは信じるしかなさそうだな……」
カカシはそう言った。
カカシの知る二人の特徴を色濃く受け継いだ彼女にそう思った。
カ(あの子はクシナさんに似たようだな……顔は先生に似ていた気もするが……)
カカシはそう考えて微笑みを浮かべた。
「……そう言えば、流が男に変化しているのって、根のやつらにバレない為って言う理由もあったりする?」
カカシは流が砂の里からの暗殺者を欺く為と言っていたがそうきいた。
『ハハハ、そうです。』
私は苦笑いする。
(ダンゾウにバレて、形見の目を狙われるのは避けたいしね。)
そんなことを考える。
「……ところでさ、流の本当の名前は?
それとも流が本名な~の?」
カカシが突然そう言った。
『……突然ですね?
しかも今さら……』
(普通、変化して性別偽っているの知った時点できかない?)
私はそんなことを考えながらも本名をカカシに告げた。
『……ルミです。』
名前位で正体がバレないだろうとそう言った。
「……ルミ、ルミね!
りょーかい!」
カカシは聞きたいことは全て聞いたようで、そろそろ会場に戻ろうか、と私の答えを聞かずに歩き出した。
私はその背中を見ながら勝手に話したことを心の中でメンマに謝った。
だが、後悔はしていなかった。
カカシはこの事を火影に話すだろう。
私の目的は四代目火影の遺産が双子だったと言う事を、根と私以外の、信用できる木ノ葉の忍びに知らせることだった。
(これで、メンマにもしもの事があったとき、私がいなくても守ってくれる人がいる。)
大蛇丸と取引した私はいつかは木ノ葉を離れなければならないだろう。
私は、少しずつ木ノ葉を離れる準備を始めていた。