第34章 中忍試験~三次試験本選~
「だって、効くと思って……」
メンマが呟く。
『大体、お色気の術はもっとボン、キュッ、ボンのお姉さんに変化するの!
あんな、ロリコンにターゲットを絞ったようなお色気の術がきくか!』
私は自分の姿でお色気の術を行ったことを注意したいたはずか、論点がずれてしまったことに気付かずそう言う。
「……でも、サスケと我愛羅には効いてたってばね!
それに、あの術にはまだピチピチお姉さんバージョンと熟女バージョンがあるってばね!」
メンマが得意気にそう言った。
『…………』
もはや私は何を言っても無駄だと感じ黙り込んだ。
(メンマはまともだと思ってたのに……
やっぱり6年間も幽閉されてたからどっかずれてんのかな……)
私はため息をついた。
だが、呆れ返っていた私は会場の歓声でハッとした。
『……ナルトの試合、おわっちゃった……』
私がメンマと話している間にナルトの試合が終わっていた。
どうやら結果はナルトが勝ったようだ。
(原作読んでいるとはいえ、見たかったのに……)
私はがっかりする。
メンマはそんな私をよそに我愛羅のもとへ戻っていた。
「……流、ちょっとい~い?」
とりあえず7班の一回戦目が終わると、隣にいたカカシが私に声をかけてきた。
「……ここじゃ何だから、外に出よう。」
私が頷くとカカシがそう言った。
(もしかして重大なはなし?)
私はため息をついてカカシと共に会場を出た。