第34章 中忍試験~三次試験本選~
「……あれは…恐らく、飛雷神の術だ。
……特殊な術式を張り付けた苦無のもとに一瞬で表れる事ができる時空間忍術…」
カカシはそう言うと黙ってメンマを見つめる。
カ(あれは、先生が得意としていた忍術…なぜあの子が?)
「でも、あの子苦無何て投げてなかったわよ?」
サクラがそう言うと、カカシは考え込む。
『メンマは苦無じゃなくて、千本に術式を刻んでるんだよ。』
私がそう言うと、カカシが振り向いた。
「流は知ってるの?」
カカシの言葉に私は頷いた。
『だって妹ですから』
私がそう言うと、カカシはなるほど、再びメンマを見た。
何よりメンマにあの術教えたのは私だった。
サスケはメンマの踵落としを受けたが、立ち上がるとメンマに向き直った。
「うちのウスラトンカチと同じ馬鹿みたいな話し方の癖にやるじゃねえか……」
サスケが笑みを浮かべながら呟いた。