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If...

第33章 紅い千鳥



「それじゃ、始めるよ」


カカシがそう言うと、サスケは千鳥の練習を始めた。

すでに形になっているそれは、チチチと音を立てている。


「それじゃー、流はまずチャクラの性質から調べようか。」

カカシはそう言うと、紙を渡しチャクラを流すように言ってきた。

私は紙を受け取るとチャクラを流した。

"ピッ、クシャ"

紙は半分に切れ皺がよった。

「……おっ!流のチャクラは風と……」


雷と続けようとしたカカシの言葉が止まった。

"シュー、ボッ、ポロポロ"

半分になった紙は濡れた後、半分が炎で水分をとばして燃え尽き、もう半分が崩れ落ちた。


「…………」


カカシは何も言わず固まってしまった。

私はそうなる事を知っていたので苦笑いする。


「…まさか、全ての性質変化を……?」

カカシが呟いた。
しばらく放心した後、カカシが正気に戻る。

「……うーん、取り敢えず雷遁も使えるようだし、サスケと同じ技でも練習するか?」

カカシがそう言うと、私はニヤリと笑った。

『……先生、見てください。』

私はそう言うと、千鳥で近くにあった石を切る。


「……なっ!」

それを見たサスケとカカシが驚く。


「……でも、ちょっと威力が弱ーいね」

石の切り口を見たカカシが呟いた。


『……はい、だから対策もしました。』

私がそう言うと、カカシが興味深そうな顔をした。


私は再び千鳥を発動させた。
そしてそこに、火の性質変化を加える。


「……紅い千鳥……」

それを見たカカシが唖然とする。

私は近くの岩を千鳥で貫く。


カカシとサスケが目を見開いてそれを見ていた。

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