第33章 紅い千鳥
三代目のもとへ行った翌日、玄関を出た私はそのまま固まった。
(何でサスケがここに?
まさか、三代目かテンゾウが昨日の事話したとか?)
私は突然のサスケの訪問に混乱していた。
「……よう……」
私の混乱をよそにサスケが片手を上げた。
『お、おはよう……』
私がそう言うと、サスケは修行をするからついてこいと言って歩き出した。
『え?は?突然どうした?』
私は訳が分からず立ち止まる。
「本選に出ないからと言って修行しなかったら体がなまるだろう?
任務もないんだ。」
サスケはそう言うと、いつまでも動こうとしない私に焦れたのか手を掴んで歩き出す。
『いや、だからなんでサスケと?』
私がそう言うと、嫌なのか?とサスケが睨んできた。
私はため息をつくと、しぶしぶサスケなら後についていった。
「あれ?今日は流もいるの?」
私とサスケが演習場に来てからしばらくしてからカカシが表れた。
『……どうも。』
私ポツリと挨拶する。
「今日からこいつも一緒に修行させる。」
サスケは私の許可もとらずそんなことを言った。
勿論、私もカカシも驚く。
「……別にオレは構わな~いよ?」
カカシはそう言いながら、私に哀れむような視線を投げてきた。
『……はぁ~』
私は諦めてため息をついた。
(我愛羅とメンマに、一緒に修行出来なくなったって伝えなくちゃ……)
私はサスケを見て、もう一度ため息をついた。