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第5章 お留守番



イタチに手を引かれ玄関まで行くと、母が待っていた。


ルカ「キャー!!」


母と目が合った瞬間、物凄い顔で叫ばれた。
私とイタチはそんな母の様子に驚き半歩後ずさる。

「あ、ごめんなさいね、ルミが立ってるから驚いちゃった!」


母は私達二人に謝るとイタチから私を引き取る。
私は母の腕の中におさまるとイタチを振り返った。

『あんがとぉ。』


今日一日のお礼を口にした。


「イタチ君、今日はありがとう!
これ、お団子!ミコトさんと食べてね!」


母もイタチにお礼を言って団子の入っている袋をイタチにわたした。



「わざわざすみません。」


イタチはそう言って団子を受けとる。



「それじゃあ、イタチ君、またね」


母はそう言うと手を降ってからイタチに背を向ける。

反対にイタチの方を見ることになった私は、母の肩越しにイタチに手を降った。

イタチも手を振り返してくれて、私は満足して帰路についた。






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