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第33章 紅い千鳥


その日は、結局三人とも目標を達成できずに修行を終えた。



私はへとへとになりながらもアパートへ帰る。

明日も二人と修行をする約束をしたため、風呂に入ると、夕飯をとりすぐに眠った。










「ルミ、起きているか?」

翌日、朝食をとっていると、アパートのドアが叩かれた。


『我愛羅?どうしたの?』


ドアを開けると我愛羅が立っていた。
私は我愛羅を部屋に上げてお茶を出した。


「ルミ、昨日、俺たちの担当常任から任務をわたされた。」


我愛羅が切り出した言葉に、私は嫌な予感がした。

「中忍試験の本選で、砂は木ノ葉崩しを企んでいる。
ルミ、砂の里に戻って来てくれ……。」


我愛羅の言葉はほとんど私の予想した通りだった。


『我愛羅、ゴメンね……
砂の里も好きたけど、私はうちはの家紋を背負う一族なの。
私は、一族に誇りをもっている!』

私がそう言うと、我愛羅が苦い顔をした。

「そう言うと思った……

木ノ葉にはメンマの兄がいる。
メンマはこの事に反対している。
……もちろん、俺もだ。」

我愛羅の言葉に私は驚愕した。

「俺たちは木ノ葉崩しに加担するつもりはない。
だからルミにこの事を話した。


……それに、最近の風影は様子がおかしい。」

我愛羅がそう言うのを聞いて、私は心を決めた。

『我愛羅、おそらく、木ノ葉崩しの指示を出したのは風影様じゃない……

大蛇丸だ……』

私の言葉に我愛羅が目を見開いた。


『今ならまだ間に合うかも知れない。
本物の風影さまを探そう。』


私がそう言うと我愛羅が頷いた。
我愛羅は砂の里に手紙を飛ばした。



私たちには返事を待つことしか出来なかった。
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