第33章 紅い千鳥
「飛雷神の術?」
メンマが私の言った術の名前を繰り返した。
『うん、これはメンマのお父さん……四代目火影の得意だった術だよ。』
私がそう言うとメンマが目を見開いた。
「……絶対マスターするってばね!」
父の得意だった術と聞いたメンマは一気にやる気が出たようだった。
『これは時空間忍術で、口寄せと似ているところがあるからね……
メンマ、口寄せできたっけ?』
私がそう聞くと、メンマは首を縦にふった。
「うん。
たまに九喇嘛のこと口寄せするから。」
メンマはそう言うとお腹を撫でる。
九喇嘛はメンマに封印されている九尾の名前だ。
『そっか!
飛雷神の術の印はこう……
でも、まずは術に耐えられる体を作らなきゃね!』
私が説明を終えるとメンマは修行に入った。
『我愛羅、私たちも新術練習しようと思うんだけど、我愛羅はどうする?』
私がそう聞くと、我愛羅少し考えてから口を開いた。
「俺は、守鶴の口寄せが出来ないからそれを練習する。」
そう言うと、我愛羅は私から少し離れた。
私はそれを見て自分の修行に移った。