第32章 中忍試験~第三試験予選~
side-ルミ-
「えー、ではこれより予選を始めますね。
予選は一対一の個人戦、つまり実戦型式の対戦とさせていただきます。
ちょうど、22名となったので、合計11回戦行い、その勝者が第三の試験に進出できますね。」
ハヤテの説明に受験生たちが緊張する。
ハヤテがルールはなしだと説明したあと、壁が開き電光掲示板が表れた。
「では、さっそくですが第一回戦の二名を発表しますね」
ハヤテがそう言ったのを聞いて、一回戦がサスケ対ヨロイだと知っている私はその場を離れようとした。
「ちょっと!どこいくのよ流!!」
二階に上がろうとしている私をサクラが呼び止めた。
私はどうしたのだろうかと考えながらも振り返った。
『…………え"?』
振り向いた私は、掲示板が目に入り、そこに表示された文字に愕然とした。
:メンマVS流:
『マジですか………』
私は呟くと額宛をきつく閉め直し会場の中央へ歩き出した。
反対側からはメンマがやってくる。
私とメンマ以外は二階へ向かっていた。
「流、首の呪印が暴走すれば……お前の命に関わる。
まー……そのときは試合中止…
オレがお前を止めに入るからよろしく。」
カカシがすれ違いざまに私にそう言ってきた。
(まぁ、中止になんてさせないけどね。)
私は心のなかで舌を出すとメンマと向かい合った。