第30章 中忍試験
「そのカードに個人情報が詳しく入ってあるやつ、あるのか?」
カブトの説明でカードに興味を持ったサスケが一歩前に出て尋ねた。
カブ「あるよ。気になるやつでも、いるのか?」
サス「いる。」
カブ「今回の受験者の情報は完璧とまではいかないが、焼き付けて保存している。君達も含めてね。
君が知っているその気になる奴の情報を何でも言ってみな。検索してあげよう。」
カブトがそう言うと、サスケは二人の名前を口にした。
「砂隠れの我愛羅。それに木の葉のロック・リーって奴だ。」
迷わず口にした二人の名前。
私は苦笑いした。
「何だ、名前まで分かってるのか。それなら早い」
カブトはそう言うと二人の情報をサスケに与えた。
『俺のほうが絶対くわしいね。』
カブトの情報を聞いた私はニヤリと笑ってそう言う。
「へえ?それじゃあ教えてくれないか?」
カブトは本気にしていないようで面白がるようにそう言ってくる。
『身内の情報を敵に渡すわけないだろ?
まぁ、お前の飼い主が誰で、俺の仲間にてを出そうとしているのは知ってる。』
私はそう言ってニヤリとした。
カブトは驚いた顔をしているが、その他は訳が分かっていないようだった。
「君は一体……?」
カブトがそう言ったとき、突然音忍が攻撃を仕掛けてきた。
私は黙ってそれを観察する。
(原作を知っていても、実際に敵の動きは見ておかないとね。)
驚く同期をよそに、私はイビキが来るまで冷静に観察していた。