第30章 中忍試験
試験会場にはいると、様々な額宛を着けた受験者達の視線が私たちに集まった。
「サスケ君おっそーい!」
突然、緊張した空気を破るサスケを呼ぶの声がした。
そして、同時にサスケに飛びつく影。
「私ったら久々にサスケ君に逢えると思って、ワクワクして待ってたんだからぁ!」
声の主、山中イノがサスケに抱きついたまま言った。
「サスケ君から離れーっ!!いのぶたぁ!!」
イノのその行動を見てサクラが怒鳴る。
イ「あ~ら?サクラじゃな~い。相変わらずのデコり具合ね、ブサイクー」
サク「何ですってー!」
私は始まった二人の言い合いにため息をついた。
気付けばいつの間にか同期が集まっていた。
「よう、流久しぶりだな。」
私は煩くないシカマルの隣に避難した。
『久しぶり、知将のシカマル。』
私はそう挨拶を返す。
「おい、その知将ってのいい加減やめろよ」
シカマルが呼び方について私にそう言う。
『だってシカマル頭いいじゃん!
性格も良いし、浮気しなさそうだし、何気イケメンだし……好物件だよな。』
私は後半どうでもいいことを言った。
「はぁ?何言ってんだ?ひとつもあてはまんねぇよ」
シカマルはそう言うと、めんどくせぇ、といつもの口癖を口にした。
「おい、君達。もう少し静かにした方がいいな。
アカデミー出たてホヤホヤの新人十人だろ?
可愛い顔してキャッキャと騒いで……まったく。
此処は遠足じゃないんだよ?」
突然やって来た眼鏡をかけた青年が話しかけてきた。
(カブト!)
私は警戒しながら次の行動を待つ。
「誰よアンタ?エラそうに!」
注意されてイノが不満をぶつける。
「僕は薬師カブト。それより周りを見てみな。」
カブトの言うとおりに全員が辺りを見回す。
会場に居る受験者の鋭い視線が突き刺さった。
全員がそれに気付き、静かになる。