第30章 中忍試験
サス(っ!?……こいつも気配を感じなかった!!)
サスケは我愛羅同様、突然現れたメンマに警戒する。
「ん?…………あぁ~!お前ってばメンマ!!」
メンマを見たナルトはしばらくメンマを凝視したあと叫んだ。
「久しぶりだってばよ!合同演習ぶりだな!」
ナルトは笑顔でそう言う。
(そういえば、ナルトとメンマは合同演習のとき、同じ班になってたっけ)
サクラとサスケ、カンクロウにテマリが不思議そうにしているなか、私は一人納得する。
「どういうこと?」
サクラがポツリと疑問をもらす。
それにナルトが合同演習のときのことを説明すると、サクラは納得したようで頷いていた。
サク(っていうか、ナルトとメンマってこ、性格は逆っぽいけど話し方がそっくり……)
サクラはおとなしいメンマの口調を聞いてそんなことを考えていた。
私は久しぶりの再開に我愛羅に抱きついた。
前に抱きついた時は見上げることになっていたが、今は変化しているため我愛羅を少し見下ろす形になる。
我愛羅は少し赤くなりつつも私の背中を撫でてくれた。
私は我愛羅から離れると、今度はメンマに抱きついた。
「ルミ」
メンマは私にだけ聞こえる声で名前を呼ぶと抱き締め返してくれた。
「ちょ、ちょっと流!」
サクラがメンマと抱き合う私を驚いて見ていた。
「どういう関係?」
サクラが私を見ながら聞いた。
その質問に私は自分が男に変化していたことを思い出した。
「どうって、姉妹だってばね!」
サクラの問いにメンマが答えた。
「姉妹!?流ってこの子のお兄ちゃんだったの?」
サクラが叫ぶ。
黙っていようと思ったことがあっさり暴露され、私はため息をついた。
『そ、ついでに我愛羅も弟。』
私の言葉に、7班だけでなくカンクロウとテマリも驚いていた。