第27章 生かす強さ
「カカシ先生!いい加減遅いってばよ!」
カカシが口を開きかけたとき、ナルトが部屋に入ってきた。
後ろからサクラやサスケもやってくる。
「お前ら……。」
カカシは話を邪魔されてため息をついた。
私はこれ以上質問されないことに安心した。
「流!大丈夫か!?」
ナルトが私の顔を覗き込んでそう言った、
『あぁ、まだ腹が痛いけど大丈夫だ。』
私がそう言うと、ナルトの横からサクラが顔を出した。
「なに言ってんのよ!流!あんたもうちょっとで死ぬところだったのよ!?」
心配しながも怒ってサクラが言う。
『ごめん。』
私は素直に謝ることにした。
すると、サクラはため息をついた。
「まったく!
それより、消毒して包帯も変えるわよ。
起き上がれる?」
サクラはいつの間にか用意したガーゼやら包帯やらを持って聞いてきた。
『ありがとう。』
私はそう言って起き上がろうとして呻いた。
(痛い~)
私は、起き上がらなくちゃ駄目?と意味を込めてサクラを見る。
「仕方ないねー」
それを見たカカシが、布団を捲ると、私の背中に腕を入れてきた。
そして、ゆっくりと身体を起き上がらせてくれた。
『すみません。』
私が謝ると、い~いよ、と間延びした返事を返してきた。
「それじゃ、上脱いで!」
サクラが指示を出してきた。
『あ、あぁ。』
(いくら変化してても女何だけどなぁ)
人前で脱ぐのは抵抗があるなと思いつつ、それでも素直に上着を脱いだ。
(男の体で恥ずかしがったら変態見たいになっちゃうよね?)
私がそんなことを考えているとサクラが包帯を外していた。