第27章 生かす強さ
『そうですか。……俺も先生に聞きたいことがあります。』
私は再不斬やハクのことが気になりそう言った。
「何だ?」
カカシは質問を聞いてくれるようでそう言った。
『再不斬やハクはどうなりましたか?』
私がそう言うと、カカシは驚いた顔をした。
カ(この状況でそんなことを聞くか……。)
カカシはルミの予想外の質問に驚いた。
「あいつらは、もう動けるようになってる。この国で護衛として生活すると決めたようだ。」
カカシは言って不味いことではないので、あっさりと答えた。
『そうですか……良かった。』
私はカカシの話を聞いて、嬉しくなって笑った。
カ(流はこんなときまで他人の、しかも敵だった奴の心配か……。)
カカシはそんなルミに驚きながらも、自分が何をしに来たか思い出す。
「それじゃっ、次はオレの質問ネ?」
少しおどけた口調で言うと、次の瞬間声を落とした。
「流、お前は一体何者だ?」
カカシは木登りの修行をしたときと同じ質問をルミに投げかけた。
「俺の雷切を止めに来たときの瞬身のスピード、あれは下忍どころか上忍すら凌ぐものだった。
それに、前にもきいたが、やはり、俺の写輪眼が移植だと気付いたのはおかしい。」
カカシはそう言って私を睨む。
(前世で漫画を読んだので知ってます……なんて言える訳ないもんな~)
私は心のなかでため息をつく。
『俺は養子とはいえ風影の息子ですよ?
いろんなことを知っていて不思議はないと思いませんか?
瞬身は、俺の大切な人の得意な術がそうだったんで
す。だから、死ぬほど練習した。上忍すら凌ぐほどです。』
私はそう言うと、納得しましたか?と聞く。
だが、カカシは納得していないように見えた。
『先生、今の話が嘘でも本当でも、俺は木ノ葉の敵になったりはしませんよ。
……まぁ、信じろとは言いません。
俺も、自分意外は信じていないので。』
私はそう言うとにこりと笑った。