第27章 生かす強さ
「そう言えば…」
ガトーは嫌な笑みを浮かべるとハクが倒れている場所へ向かう。
「こいつには借りがあったな。私の腕を折れるまで握ってくれたねー。
死んじゃってるよ!」
そう言って笑うと、ハクを殴ろうと杖を振り上げた。
ガトーは寝ているハクを死んだと勘違いしているようだった。
「させるかってばよ!!」
ナルトがハクを庇うように前にたった。
サスケも黙ったまま苦無を構えてハクを庇う。
「クソ、ガキがジャマしやがって!」
ガトーはそう言ってハクに唾をかける。
「っ!テメェ~!」
それに、ナルトが怒りを表す。
サクラハンカチを出してハクの頬を拭った。
「サスケ!ナルト!あまりそいつを挑発するな!あの敵の数を見ろ!」
ナルト達を見てカカシが叫んだ。
ナ「っ~~!何でだってばよ!カカシ先生!」
カ「今の俺達にはもうほとんどチャクラが残っていない。それに、流が大怪我を負っている。無理に挑発すれば攻撃してくるぞ。」
カカシはナルトに説明する。
「コラお前!何とか言えよ!仲間なんだろ!?」
ナルトは納得行かなかったようで今度は再不斬に叫ぶ。