第27章 生かす強さ
『ナルト!タズナさんの護衛に付いてくれ。
サスケの所には俺が行く!』
ナルトが鏡の中に入ってしまうと、作戦がうまくいかなくなると思い、私は慌ててナルトにそう言った。
「俺が行くってばよ!」
ナルトはやはりそう答える。
『ナルト、班で一番強いお前がタズナさんを守ってくれ!』
私がそう言うと、ナルトは目を輝かせた。
「任せろってばよ!流はサスケを頼んだってばよ!」
そう言って素直にタズナの護衛に付いたナルト。
(流はナルトの扱いがうまいな)
カカシはナルトの暴走を阻止したルミに感心する。
私はナルトが護衛に付いたのを確認するとサスケの元に急いだ。
私は鏡の外から、サスケに投げられた千本に手裏剣を投げて弾いた。
「流!」
サスケが私が加勢に来たことに気付いて声をあげる。
『サスケ、俺は外から鏡を壊すからサスケは千本を避けることに集中しろ!』
私はサスケにそう指示をだす。
サスケは頷くと視線をハクに向けた。