第26章 木登りとサクラと修行
修行を始めてから6日目の朝、私は森に来ていた。
そして、倒れて眠るナルトを見つけた。
『いるんだろ?』
私は近くに気配を感じてそう言った。
「気付いていたんですね。」
そう言って木の影から出てきたのは、面をつけていないハクだった。
「はじめまして。君はそこの子のお友達ですか?」
ハクがそう言ってナルトを指す。
『とぼけるなよ、再不斬は元気か?……ハク?』
私がそう言うと、ハクから殺気が放たれた。
ハ(この子は気付いて……、それに、何故僕の名前を?)
『警戒すんなよ、今は敵じゃないんだろ?』
私はそう言ってポーチを漁る。
ハクはその間、私を警戒していたが殺気は消えていた。
(それにしても、ナルトはこの状況で起きないのかぁ)
『ほら。』
私はポーチから取り出した薬の入ったビンをハクに投げた。
ハクはそれをキャッチして、不審そうにこちらをみる。
『俺の調合した薬。毒じゃないから安心して使えよ。ま、信じれなければ捨てといて。』
私の言葉に、ハクは驚いた顔をする。
「ありがとうございます。」
ハクはそう言うと、薬をしまった。
『ああ。それじゃ、俺は帰るからそいつよろしく。』
ナルトが起きる気配を感じた私はそう言ってその場を去った。
(ここから先は私がいちゃ駄目だよね)
私は原作を変えたいと思っているが変えたいのは悲劇のみだ。
他はなるべく原作通りであって欲しい。
私はそんなことを思いながらタズナの家に戻った。