第26章 木登りとサクラと修行
翌日、サクラと私はタズナの護衛で橋に来ていた。
サスケとナルトは今日も修行だ。
「ふわぁ…」
何事も起きず、平和な護衛に、サクラからあくびが零れた。
「暇そうじゃな。あの金髪小僧とすかした小僧はどうした?」
私たちを見ながらタズナが聞いてきた。
サク「木登りの修行中。」
タ「お前はいいのか?」
サクラの答に、タズナがさらに聞く。
「私と流は優秀だから。
カカシ先生がおじさんの護衛をしろって。」
サクラが得意そうに答えた。
タズナはその答えを疑いながらも橋造りに戻る。
『サクラ、組み手しないか?』
私は暇そうなサクラに持ちかけた。
サクラは、護衛中だし、と断る理由を探す。
『周りを気にしながらやれば大丈夫だよ。
強くなれば、サスケに修行誘われるかもよ?』
私はサクラを釣るためにサスケを使う。
「やるわっ!」
私の言葉にサクラが即答する。
(素直で可愛いんだから。)
身体年齢は同じ歳でも、精神年齢がだいぶ上な私は、まだまだ子供なサクラの素直さに笑みを浮かべた。
(サクラも鍛えておいた方が、これから起こる出来事に対処しやすくなるからね。)
私はそんなことを考えながらサクラと組み手を始めた。