第26章 木登りとサクラと修行
私たちは、修行のために森に来ていた。
あのあと、タズナの孫、イナリと一悶着あったが、今はカカシの説明を聞いている。
木登りと聞いてばかにしていた三人だが、今は真剣な表情だ。
カカシが私たちに苦無を投げた。
「今自分の力で登りきれる高さの所に目印としてそのクナイでキズを打て。」
それで登ったところにしるしを付けるようだ。
(一歳でマスターしちゃって、水面歩行も出きるんだけどなぁ~)
私はそんなことをおもいながら苦無を拾った。
「案外簡単ね!」
いつの間にかサクラが木の枝に腰掛けていた。
ナルトとサスケは少ししか登れていない。
私は怪しまれないようにサクラと同じくらいの高さまで登る。
「いや―!チャクラの知識もさることながらコントロール、スタミナともになかなかのもんだ。
この分だと、火影に一番近いのは女の子のサクラかな流もさすがだね。…誰かさんとは違ってね。
それにうちは一族ってのも案外たいしたことないのね。」
カカシがそう言ってナルトとサスケを煽る。
(私もその、たいしたことないうちは一族なんだけどね。)
私は心の中で舌をだした。