第25章 覚悟と決意
カカシは駆け出そうとしたナルトを止め、額宛てを上げた。
ザ「写輪眼のカカシと見受ける…。…悪いが、じじいを渡してもらおうか。」
ナ(…え?シャリンガン…?な、なんだそれ?)
サス「!」
『移植か……』
それぞれが反応するなか、ルミが小さく呟く。
カ(なぜそれを!?)
サス(どういう事だ?)
ルミの言葉が聞こえたカカシとサスケが反応する。
だが、再不斬が動き出し、戦いが始まった。
「どんどん霧が濃くなってくってばよ!」
濃くなる霧にナルトが慌てる。
ザ「8か所」
霧の中に声が響いた。
「え?なっ…何なの!?」
サクラが怯える。
ザ「喉頭・脊柱・肺・肝臓…頚静脈に鎖骨下動脈、腎臓・心臓…さて…、どの急所がいい?クク…。」
再不斬がそう言う。
『ポックリ、楽に逝ける場所で!』
それにルミがそう答える。
「馬鹿!答えてどうする!?」
すぐにサスケが突っ込んだ。
カ(……ふざけてるのか、真面目なのか、優しいのか冷たいのか、よく分からない子だな。)
カカシはあきれながらもルミの本質が分からない事にため息をついた。