第4章 2度目の人生
(いや、落ち着け!自分!!
早いこと記憶が戻ったってことは、今から死なないための準備ができるじゃないか!
原作知ってるだけ有利だし?)
私はそこまで考えるとはっとした。
(うちはシスイって殺されんじゃんよ!初期に!!)
隣に寝ている男、いや、今は自分の父となったシスイを見る。
(嫌だ、死なせたくない。)
記憶が戻っても、今まで二人と過ごした記憶が無くなった訳でわない。
ルミにとって二人は親以外の何者でもなかった。
記憶が戻ったルミはこの世界で生きる覚悟を決めた。
(お父さんもお母さんも、死なせたりしない!もちろん、私の一族も!!)
私はそう決心して目を閉じた。