第4章 2度目の人生
目が覚めると真夜中だった。
私の隣にはあのテンパと女の人が寝ていた。
私は洪水の様に溢れてくる記憶に頭を抱えた。
私は、恐らく生まれ変わった日であろうあの日から今日まで、志々目ルミだった頃の自分を忘れうちはルミとして生きてきた。
それが、何故か急に記憶が戻って来てしまったのだ。
何故、この一年の間忘れていたのだろうと、疑問に思うが何もできない赤ん坊の間、記憶が無かったのはありがたいかもしれない。
しかし、記憶が戻った今私は気づいてしまった。
自分がどんな世界に生まれ変わってしまったのかを。
(漫画じゃん!ナルトじゃん!忍者じゃん!SHI・NO・BIですか~!?
O・MO・TE・NA・SI!って、違ーう!)
記憶の洪水とともにたった死亡フラグにパニックになる。