第25章 覚悟と決意
タズナはカカシに、ガトーに命を狙われている事を話した。理由はタズナが作っている橋。
それからBランク以上の任務なのを隠した理由は高額なお金はないからだと話す。
「まあ…、お前らがこの任務をやめればワシは確実に殺されるじゃろうが。
なぁに、お前らが気にすることはない。
ワシが死んでも10歳になるかわいい孫が一日中泣くだけじゃ!
あっ!それにわしの娘も木の葉の忍者を一生恨んで寂しく生きていくだけじゃ!
いや、なにお前達のせいじゃない!」
タズナがそう言うとカカシが仕方ないと言ったようにため息をついた。
だが、ルミは違った。
『あのさ、別にあんたの孫が泣こうが娘に恨まれようが、自分や仲間が死ぬ事に比べたらどうってこと無いんだよ。
それに、もしこの任務で俺達が死んだら俺達の家族に恨まれるのはそっちだぜ?』
(まぁ、この班に家族がいるやつはサクラしかいないけど。)
ルミはタズナに冷たい視線を向けた。
『……まぁ、あんたの言い種は気にくわないけど、その橋は必要だと思うから守ってやるけどさ。』
ルミは冷たい声でそう言った。
ルミの言葉に、全員がだまる。
そして、沈黙の中七班とタズナは波の国に向かった。