第25章 覚悟と決意
『ナルト、解毒剤なら俺が持ってる。
わざわざ自分を傷付ける必要はない。』
ルミはそう言うと、ポーチから巻物を出し、口寄せで解毒剤を出す。
ナ「流!?何すんだってばよ!何で……」
『うるさい、毒回って死ぬぞ?
……たとえお前自信でも、お前を傷付けるのが嫌だったんだよ。』
ルミは庇われて騒ぎ出したナルトにそう言うと、解毒剤をナルトの傷に、塗りつけた。
(自分が痛いめにあってまで、仲間を庇えるなんてね~。)
カカシはルミを見ながらそんなことを思う。
「いってぇ~!?」
薬を塗り込まれたナルトは叫び声をあげる。
『これも飲め。』
ルミはそう言って毒々しい色の液体をナルトの口に流し入れて、今度は自分の腕に薬を塗る。
『先生、ナルトも解毒したことだし、任務を続行しましょう。』
ルミはそんなそう言うと、せっかく痛い思いもしたのに無駄にしたくないし、とつけ足す。
「………先生さんよ。ちょっと話したいことがある。」
それを見ていたタズナも覚悟を決めたようで、カカシを呼んだ。