第25章 覚悟と決意
「…なぜ我々の動きを見きれた。」
カ「 数日雨も降っていない今日みたいな晴れの日に水たまりなんて無いでしょ。」
カカシは敵の質問に律儀に答えた。
「あんたそれを知ってて何でガキにやらせた?」
カカシの答えにタズナが疑問をぶつける。
「私がその気になればこいつらぐらい瞬殺できます。
が…、私には知る必要があったのですよ…。この敵のターゲットが誰であるのかを。」
カカシはそう言ってタズナを見る。
「 この任務はまだ私達には早いわ、やめましょ!
ナルトの傷口を開いて毒血を抜くにも麻酔が要るし…、里に帰って医者に見せないと…。」
サクラが怯えてそう言う。
「ん―…、こりゃ荷が重いな!ナルトの治療ついでにいったん里に戻るか。」
サクラの言葉に、カカシがそう答えたとき、ナルトが苦無を振り上げた。
"グサッ"
降り下ろされた苦無はナルトの腕でなく、ルミの腕に刺さっていた。
「何やってんのよ!ナルト!!流、大丈夫!?」
ルミはサクラに大丈夫だと答えるとナルトに向き直った。
(まったく、本当に馬鹿なんだから。)
心の中で優しく微笑む。