第24章 サバイバル演習
『一瞬で終わらせますよ?先生?』
すると、流はそう言ってニヤリとした。
「たいした自信じゃない。」
俺ははそう言いながら警戒した。
さっきまで、下忍一人で鈴は取れないと言っていたのに、次は一瞬で終わらせるという流に疑問を感じたからだ。
『はい。だって、昨日は本屋で沢山本を読みましたから。』
流は笑顔でそう言う。俺は意味が分からず眉をよせた。
『さっき、ナルトと戦っているとき本読んでましたよね?その余裕が命取りでしたね。』
流はそう言って笑う。
『先生が、どの巻を読んでるか教えちゃったんですから。』
流がそう言っても俺にはなぜそれが命取りなのかわからない。
だが、次の流の言葉に、俺は慌てることになる。
『教えてあげますよ、先生。さっき先生が読んでいた本の落ちは……。』
話し出した流に俺は咄嗟にふさいだ。 だが、流 の唇は言葉を続ける。
(しまった!唇の動きで何て言っているのか分かってしまう!)
俺は慌てて目をつぶった。
暫くして、肩を叩かれる感覚に目を開ける。
そこには、鈴を揺らして笑顔で俺を見ている流がいた。
結局、流の実力を知ることができないまま鈴を取られてしまった。
そして、タイミングよく目覚ましがなり、俺たちは集合場所に戻った。