第24章 サバイバル演習
side-カカシ-
サバイバル演習が始まると、ナルトが正面から突っ込んできた。
俺はナルトと戦いながら他の三人の気配を探った。
(おっ、流はサクラを誘いに行ったか)
影分身したナルトを消しながら様子を見る。
どうやら断られたようで流はサスケのもとに向かったようだ。
(それにしても、言うことがきついねー)
流 の一言はサクラには効いたことだろう。
(ハハハ、また降られちゃってるよ。)
サクラに幻術をかけたあと、サスケのもとに行くと、ちょうど誘いを断られているところだった。
『確かにね。ーーーーーー俺たちは班なんだぜ?』
俺は流の言葉に驚いた。
(流は答えを掴みかけている)
そう思った俺だったが、流が、答えを掴みかけているのではなく、掴んでいたのだと知ったのは、サスケを土遁で埋めて、ナルトといる流 のもとに着いたときだった。
『任務に好き嫌いは関係ない。』
流はそう言ってからナルトを助けた。
結局、ナルトにも断られてしまったようだ。
「またふられちゃったね?」
俺が声をかけると、驚くことなく振り返る。
俺はわざと隙を見せながら話をする。
だが、流は鈴を取りに来ない。
『だって、無駄だろ?下忍が一人で上忍から鈴取るの。それに、取ったら本当に合格ですか?』
どうして取りに来ないのかと思い聞いてみれば、そう返ってくる。
「うーん、この演習の意味に気付いたようだね?
でも、実力も知りたいからさ、鈴取りに来てよ。」
演習の意味に気付いた流に驚きながらもそう言う。