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If...

第24章 サバイバル演習


『見てたんですか?』

私はそう言ってカカシを振り返る。

サクラやサスケを誘っているときに見られていたのは知っていたが、知らない振りをする。


「まぁね。………流はかかってこないの?」

わざと隙だらけで話すカカシは、私が鈴を取りに来ないことを疑問に思ったようだ。

『だって、無駄だろ?下忍が一人で上忍から鈴取るの。それに、取ったら本当に合格ですか?』


私はそう言ってカカシをみる。

「うーん、この演習の意味に気付いたようだね?
でも、実力も知りたいからさ、鈴取りに来てよ。」

カカシは少し驚いたあと、そう言って私から少し距離を取る。

(面倒なことになったな……。よし、あの作戦で行こう)


私は最も楽な作戦かつ、一番鈴を取れる確率のある作戦で行く事にした。


『一瞬で終わらせますよ?先生?』


私はそう言ってニヤリとした。

「たいした自信じゃない。」

カカシはそう言いながら警戒する。

『はい。だって、昨日は本屋で沢山本を読みましたから。』


私が笑顔でそう言うと、カカシは意味が分からないようで眉をよせる。

『さっき、ナルトと戦っているとき本読んでましたよね?その余裕が命取りでしたね。』


先生が、どの巻を読んでるか教えちゃったんですから。

私がそう言っても、カカシはまだなんのことかわからないようだ。

『教えてあげますよ、先生。さっき先生が読んでいた本の落ちは……。』



話し出した私に、カカシは驚いた顔をしたあとあわてて耳をふさいだ。

だが、読唇術ができるのを知っている私は口を動かす。
そして、ついにカカシが目をつぶった。


(ナルトありがと!)

原作でナルトが考えた作戦を見事成功させた私は、カカシから鈴を取ったあとカカシのかたを叩いた。

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