第21章 卒業
卒業試験が終わって、俺はうちに帰ってベットに転がっていると、突然ミズキ先生に呼ばれ、火影様のもとに急いだ。
火影様のもとに着くと、たくさんの忍びが集まっていて、ただ事ではない何かが起こったのだと分かった。
「ナルトが封印の書を持ち出した。」
火影様の言葉に、鈍器で殴られたかのような衝撃を受ける。
俺はナルトを探すために駆け出した。
ようやく見つけたナルトは泥だらけになっていた。
そして、そのあとやって来たミズキ先生が、衝撃の事実を語った。
巻物は、ナルトを騙してミズキが持ち出させていた。
俺はナルトに巻物を持ち逃げるように指示を出した。
だが、ミズキが話し出したあの話しにナルトの動きが止まる。
「12年前の事件以来、里にはある掟が作られた。」
動きを止めたナルトにミズキが話をつづける。
「…ある掟??」
ナルトが聞き返した。
「それはナルト!おまえにだけは決して知らされることのない掟だった。」
ミズキが禁忌を口に使用とする。
「やめろ!!ミズキ!!」
俺はミズキを止めようと叫ぶ。
しかし、ミズキはとめることなく先を続けた。
「ナルトの正体が、化け狐だと口にしない掟だ。」
ミズキの言葉に、呆然としている。
「…え……」
「つまり、おまえが!!イルカの両親を殺し、里を壊滅させた…
九尾の妖狐なんだよ!」
ミズキの言葉を俺はかき消すように叫ぶ。
「やめろーーーーっ!!!!!」
しかし、ナルトに聞こえてしまったようで、ナルトは、呆然と立ち尽くしている。