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第21章 卒業


sideーイルカー

「よし!流は合格だ、おめでとう!」


三年前に砂の里から転入してきた生徒、流は俺の前で、サスケと同じ五人に分身した。
サスケも流も、アカデミー生としては十二分な実力を持っていた。

俺は流額宛てを渡した。


『ありがとうございます。』

流はしっかりお礼を言って教室を間出ていく。


『あ、ミズキ先生、そう言えば、お願いがあったんです。』


教室を出て行くと思った流は入り口で止まるとこっちを振り返った。

俺ととミズキ先生はどうしたのかと首を傾げる。



『ナルトが傷付くような事したら許しませんから。』


流がそう言うとものすごい殺気が俺たちを包んだ。
流の瞳は真っ直ぐミズキ先生をとらえている。

ふっと、殺気が消えた。
流はにこりと笑ってから教室をでて行った。


(……今の殺気、あいつ、本当にアカデミー生か?)
俺は流の殺気に浮かんでいた冷や汗を拭った。


「流君とナルト君は仲がよかったんですね?」

空気を変えようとしてか、そう言ったミズキ先生の声は震えていた。
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