第18章 合同演習
砂の里を出てから4日、私は懐かしい木ノ葉の里に到着した。
木ノ葉の里に滞在するのは十日間。
その間、アカデミー生は貸しきりになった旅館に泊まる事になっていた。
しかも、ビジネスホテルのように、一人一部屋。
(なんか合宿思い出すな~。泊まるとこは合宿より断然豪華だけど。)
私は里を歩きながら前世のことを思い出していた。
演習は明日からのようで、今は自由らしい。
我愛羅とメンマは部屋で休むと言っていたので私は一人で木ノ葉の里を散歩していた。
私の足は、自然とうちはの敷地に向かっていた。
あの事件から、まだ一年も経っていない。
気づけば私は、自分の住んでいた家に上がっていた。
「ルミか?」
声がして私は振り返った。
『久しぶりだね、イタチ。今は流だよ。』
私は久しぶりにあったイタチにそう言って笑いかけた。
イタチは、そうか、とだけ言って黙りこんだ。
イタチはなにか言いたいことがあるようだったが、なかなか切り出せないでいた。
それを見て、私は一族のクーデターと一族の暗殺事件を思い出した。
『イタチ、サスケは私が守るよ。いつかイタチが戻ってくるまで。』
今、ここにいるイタチに戻って来るまでというのはおかしいかと思ったがこれから何があるか知っている私はそう言って微笑んだ。
イタチは驚いたようだったが、ありがとう、というと姿をけした。
それを見送った私もすぐに旅館に戻った。