第17章 砂のアカデミー
合同演習の話しがあったその日、アカデミーが終わると私は、我愛羅とメンマをつれて、カンクロウのもとに来ていた。
カンクロウは私とメンマの後ろに我愛羅を見つけた瞬間、驚いた顔をした。
『カンクロウ、傀儡の術教えて!』
私の言葉にカンクロウはさらに驚いた。
私は明日、アカデミーで、傀儡の授業があることを話す。
「でも、これは向き不向きがあるじゃん。」
カンクロウはそう言って困った顔をする。
『だから明日の授業で適性を見るんだよ!でも、前もって知っておきたくて!』
私がそう言うと、カンクロウは我愛羅に視線を向ける。
私は、カンクロウが言いたいことを理解して口を開いた。
『もちろん、我愛羅も教わりに来たんだよ!』
私は笑顔でそう言って我愛羅を振り返る。
我愛羅は否定せず無言で立っていた。
カンクロウはそれに驚いていたが、私が急かすと、しかたなさげに教えてくれた。
結果、我愛羅はまったく傀儡の才能が無いことがわかった。
私はまぁ、才能がないわけではないが、飛び抜けた才能もない、といった感じだった。
そして、驚いた事に、メンマは傀儡の才能があったようだ。
それを知った我愛羅が、メンマに何か傀儡を見繕ってくれるようにカンクロウに頼んだ。
カンクロウは、我愛羅にものを頼まれた事もそうだが、その内容に驚いていた。
私はそんな我愛羅たちを見て微笑んだ。