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好きやねん。
第5章 言えなかった
『気分が悪いので、保健室に行っていいですか?』
音楽の授業をまともに受けられる気がしない。
やっぱり、わたしなんか本気じゃなかったんだ……。
わたしなんか遊びだったんだ……。
そりゃ、そうか。
自惚れすぎた。
会長みたいなモテモテで完璧な人なんかに、わたしが釣り合うわけない。
最初から分かってたじゃない。
それに、別にわたしは会長のことが好きだったわけじゃ…………。
今好きになったって、もうこの気持ちは邪魔なだけ。
好き、って一回でも伝えていれば何か変わったかな。
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