第2章 彼に隠された秘密とは……
「まあ、とりあえず入り」
会長に勧められるままに生徒会長室へと入る。
「俺も俺もー♪」
あとからついてきた神崎さんを会長がひと睨みする。それでも、神崎さんはめげない。いや、気づかない。
「チッ………」
舌打ちが聞こえた気がするんだけど………気のせいかな。
「勝手に座っといてや」
『は、はい……』
やっぱり、なんか違和感。
でも、なんか………
『いいですね』
「………?何がや?」
つい声に出してしまった、と口を抑えるがもう遅い。わたしは今思っていることを全て口にした。
『会長の関西弁、いいなと思って……。本当の会長を知れたっていうか……、なんか、可愛い……。わたし、もっと先輩が知りたいんです』
辺りがしーん、と静まり返る。
え?
なんか、まずいこと言っちゃった………?