第6章 ブレックファーストはドレスコードで....
「ついたぜ!ガール!」
その声に、死んだ魚みたいな目で大きな扉を見つめる。
もうどうにでもなりやがれってんだ、こんちくしょう....
ぎいっと扉をあければ、六つ子が優雅に朝食をとっていた。
「お!鈴音!おそかったじゃん」
昨日私の血液をさも旨そうに吸っていた一名の掛け声とともに、一斉にみんながこちらに振り返った。
その瞬間、私は言葉を発することなく二つのカラクリをガシッとつかんで。
橋下ニャーをおそ松に、イタ松をイタ松にぶん投げた。
「ぎゃぁぁぁぁ!!!!ニャーちゃぁぁぁあん!!!」
絶叫するチョロ松くん。
ってお前かよ!この間のシリアスシーンが台無しじゃねえか!
なんだあの廊下は、ライジングしすぎなんだよ!
「おうぶぅぅ!!」
イタ松がイタ松にクリーンヒット!
綺麗にきまったと同時に
「バッターアウトオオォォォ!」
って興奮ぎみ、というか嬉しそうにガタンと椅子を倒す十四松くん。
野球馬鹿トイレは十四松くんの仕業かぁ!
そうかそうか!くそっ!
十四松くんじゃなけりゃもっとキレんのに!
さて、橋下ニャーのカラクリを投げられたおそ松はというと。
「あまーい」
ニヤリと笑いながら、珈琲を飲んでた。