第6章 ブレックファーストはドレスコードで....
いや、もうみなまで言うまいよ。
そっとトイレの扉を閉めると、チャラチャチャッチャチャーが聞こえる。
地味に煩い、そしてここまで手をこんで誰得なんだ。
ここまでくると、この甘ロリッロリッの部屋なんてまだ可愛いもんだ。
.... 待って訂正、やっぱり可愛くないわ。
先程まで寝ていたベットをよーく、本当によーくみたら
薄いピンクにミルキーベージュで大きいイタ松の絵が描いてあった。
気づきたくなかった。
もう一回言うね。
本当に気づきたくなかった。
さらに目を凝らして見てみたら、天外つきベットのカーテンの留め具がイタ松の形になっとる。
窓のカーテンも、ははっ!
おっそろー!
心のそこから思ったのは、なんの悪ふざけなんだろう。
隠れ某ネズミか?
胃がキリキリする。
ここまでストレスの溜まる部屋初めてみたわ。
太田胃●、誰か太田胃●持ってきて頼むから。
こんなに自分の目を憎いと思ったことはなかった。
なんだろうなぁ、用意されてた服の方が幾度かマシに思えてくるよ。
ほら心理学のあれだよ。
結婚してって言われた後に、じゃあせめて一回だけデートしようって言われてそっちで妥協しちゃう人の心理。