第21章 ハロウィンの夜は危険がいっぱい?
「6人全員でなんて、光栄ですな?」
「でしょ?だから、今日はもう帰って頂いていいですか?」
俺がそういうと、東郷は深くため息を一つ吐く。
「それでは、今日はこのへんで失礼致します。またお会いできるのを楽しみにしてますよ」
深々とお辞儀をした後に、黒い影はサッと消え悪夢が去る。
「おそ松」
鈴音が俺の名前を呼ぶ、くるりと振り返ってニカッと笑うと心底安心したような顔をする。
ところで
「ねーえチョロちゃん、お前よく耐えてんね?」
俺の一言に一瞬ポカンとする2人。
いんや、羨ましい!非常に羨ましいよ!
「お兄ちゃん、鼻血でちゃいそうなんだけど」
何かを察したのか、チョロ松がおそるおそる視線を下へと向ける。
その瞬間、鼻血を噴き出して後ろへとぶっ倒れそうになる哀れなチョロシコスキーをかろうじでキャッチする。
上半身裸のブラなし、下半身ズボンちょっとずり落ちそうとか、お兄ちゃん、お兄ちゃん...
ありがとうございます!!
「な!あっ!み、みちゃダメ!馬鹿!見んな!」
ワンテンポ遅れて自分の格好に気づいたのか、手で胸を隠すエロエロ鈴音ちゃん。
「レ、レレレ、レディ!そ、そ、そ、そんなか、かっこ、格好では、か、かぜ、あでっ!」
さっきのちょっと格好いいアレはどうしたのカラ松、噛みっ噛みじゃない。レレレのおじさんみたいになってるよ。それ別の作品なんじゃないの?
でもそれでもいいのだ。
こんなラッキースケベにありつけたから!
なんて思ってたら、一瞬で鈴音の姿が消えてなくなった。
「ちょっ!俺はムサいチョロ松担当ってどゆこと!」
鼻血を噴き出して、幸せそうに眠るチョロ松。
舌を噛んで、涙目になるカラ松。
「十四松!ペン、ペンだして!水性じゃなくて油性ね!油性!」
「わかりっタイムリー!」
ニコニコ笑いながら油性マジックを渡してくれる十四松。
もうこうなったら、ヤケになっちゃうもんね!
チョロ松の顔に『エロチョロムッツリシコスキー松』ってでっかく書いといた。