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【おそ松さん】月下に咲くは六色の花

第20章 桜が舞えば想いは消える




そんなこんなで、あっという間に時は過ぎ

10月31日ハロウィン当日になった。

ハロウィンにぴったりの、猫耳、猫の尻尾を初期装備している困ったメイドが私に語りかける。

「はぁはぁはぁ、御姉様!鈴音御姉様!ど、どんな髪型にひまひょうふぁ!」

両手いっぱいに、ハロウィンの衣装と髪飾りを持ちながらはぁはぁはぁと私を見つめるベルフェゴール。

興奮してよだれが垂れている。
物凄い勢いでふきだしている。

もう慣れたけど....

なんだって私のまわりにはこう、変態というか変人というか

もはや人ですらないものばかりが集まってくるんだろう。

いや人ですらないだけならまだいい。


変態馬鹿、イタい...
歩く媚薬....

えっ?三人ぬけてる?
いやいやいや

チョロ松くんは、ほら....
いやもう言葉にできんよ

一松くん....?
....言葉にできません

十四松くん....
天使!ピュアホワイツッ!可愛すぎ!

相変わらず十四松くんに弱い私だけど、まぁあの可愛さだし仕方ないよね。

なんてうんうん唸っていたら、ベルフェゴールがゆっくり近づいてくる。

物凄いはぁはぁしながら
目を輝かせながら

まぁ、ベルフェゴールは変態だけども

仕事はきちんとこなす子なのでいいん....

いや良くない
その顔はよくない

その手の動きはよろしくない!

なにその手つき!
何処で覚えてきた?!
女の子がそんな手つきをするんじゃありません!

危なすぎてモザイクがかかるほどの手つきで、女の子いや悪魔に迫られるってどうなんだろうね?

普通なら恐怖とか覚えるんだろうな、なんて冷静な頭で考えていた。

人の慣れとは恐ろしいものである。
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