第18章 お茶会にはイチョウを添えて
チュンチュン....
「んー....」
チュンチュンチュンチュンチュンチュンチュンチュン!
「だーーー!うっせぇわ!寝れるか!」
鳥の声にツッコミをいれながらガバッと起き上がった。
毎回思うんだけど、なんでここの鳥はこんなにピーチクパーチクうるさいの!!?
「うぎゃあ.... 足いったいわぁ.... 」
カラ松との毎日のダンスレッスンが体に祟っているのか、体が重い。
「あー、もう朝か....」
今日はメイドの仕事はお休みの日だ。
んーっと背伸びをしながら、ふと枕元に何かが置かれているのに気づく。
「なんだろ?これ?」
ひょいっと一枚のカードを手に持てば、可愛らしい秋で飾られている。
「イチョウと、ドングリだ、ふふっ可愛い」
でも何よりも可愛いと思ったのは、内容を書いている文字
クレヨンで書かれている文字をゆっくりと読み上げる。
「鈴音ちゃん!お茶会すっぺー!って、これ宛先はあるけど自分の名前を書き忘れてるよ」
くすくすと笑いながら、ゆっくりとベットから起き上がる。
こんな可愛くてストレートな招待状をくれるのは一人しかいない。
にこりと笑みを口元に灯しながら、身支度を始める。
さてと....まずは....
シャワーでも浴びますか
その前に一つやることがあるんだけどね....