第17章 水の底でダンスを....
「ここに....存在していることが証拠?」
首を傾げるレディ
俺だって自分の心の中を誰にでも見せるような奴じゃない。
「ここにカラ松ガールズを入れたのは.... いや女を入れたのは鈴音が初めてだ」
....ハッ!!
俺としたことが、本当のことを口走ってしまった。
カアッと顔に熱が集まるのを感じる。
ダメだぁ!こんな!こんなのは.... 俺ではない!
断じて断じて違うぞカラ松ガール!
俺はそう....!
クールでホットでスパイシーの利いた、ちょいワルで孤独を愛し背中で語る男というなの男だ!
肉に肉を巻いて食べる肉食系!
そう!それが俺....
松野カラ松という男!
だったはず....なのに....
くっ....
「ぷ....っ.... 」
ん!?
「....お.... かし.... んぷぷ....っ 」
見ればレディがカタカタと体を震わせている。なんだ!?まさか....
心の声が聞こえるというのか、レディ....!
「もぅだめ!ぷっくく!スッゴい百面相するじゃんか!あーっ!おっかし!!」
考え事を悟られてはいないようだ
....よかった....
「はー!もう!ありがとね!」
そう言って笑うレディ
「元気が出たみたいで.... よかったぜカラ松レディ?」
「いや、毎回言うけど私カラ松レディとかじゃないから」
ぬぉぉぉ!何故だレディ!
あぁ、そうだったレディは....
「ふっ、わかっているさ....レディが実はツンデレだというこ.... ぐふっ!!!?」
「黙れイタ松」
満面の笑みが眩しいぞレディ
そして、相変わらず手厳しい.... な....
ブーツの破壊力とは偉大だ....
涙目になったが、ダンスレッスンは遅くまで続いた。