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【おそ松さん】月下に咲くは六色の花

第14章 祭り囃子と夏の終わりー前編ー



しゃくっ

!!!?!

「うん、甘くて美味しいね?」

僕の差し出したリンゴ飴を、一口かじる鈴音ちゃん。

これって....
あれだよ.... ね?

間接....

「十四松くん、唇赤く染まってるよ」

笑いながらそう言われる。

「仕方ないなぁー、そんなとこも可愛いけど!」

そう言いながら、僕の口元をハンカチでふいていく鈴音ちゃん。

その様子をぼうっと見つめる。

ドキっ....

胸に手を押さえて首を傾げる。
あれ?あれ?

「どうしたの?十四松くん?」

僕....
どうしちゃったんだろう?

じんわりと温かくなる胸、遠い昔と似たようなそんな感情が包んだ。

「な、何でもないっすよ!!リンゴ飴美味しすぎマッスルマッスル!」

その場の感情に一生懸命蓋をする。
気のせい、気のせい....

「よしよし」

何故か頭を撫でられる僕

「なんか、よくわかんないけど無理しないで?」

おかしいなおかしいな?
僕なにか無理してる?
そんなことない!とっても嬉しいし!
とっても.....

「十四松くんとお揃い嬉しいなー」

笑って僕をみる鈴音ちゃんの瞳は優しい....

「僕も鈴音ちゃんとお揃いで嬉しいから、これもお揃いだね!」

ぶんぶんと腕を振る。

今はまだいいんだ。


「鈴音ちゃん、ありが特大ホームラーン!」

「十四松くんも!ありが特大ホームラーン!」 



僕はまだ君に子ども扱いされてたいから....



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