第13章 バスタイムはアロマキャンドルとともに....
「鈴音ちゃん?」
僕が呼んでも、うんともすんとも言わない。
....えっまさか....
寝たの....?
あんなに警戒してたくせに、こんなにあっさり寝ちゃって....
僕はため息をつきながら、鈴音ちゃんを持ち上げる。
まーでも
疲れて血まで吸われたんだから、仕方ないよね。
ただ一つ困ったのは
「これ、脱がせるしかないよね」
眠ったままの鈴音ちゃんをみながら、僕は大きくため息を吐いた。
完璧に生殺しとゆうやつ。
「まぁでも.... 」
ふふっと笑った。
確かに鈴音ちゃんを喜ばせてあげたかったのに、嘘偽りはないよ?
でもね?
「言ったでしょ?僕は優しくないってね」
そう、僕はさ無条件で優しくなんてしない
鈴音ちゃんの髪の毛に顔を近づけて、ふっと笑う。
「おやすみ鈴音ちゃん」
おでこに小さくキスを落とす。
今日一日だけは、僕の、僕だけの匂い。