第8章 猫は紅い血に染まる
「鈴音、鈴音.... 」
名前をうわ言みたいに唱えながら、鈴音の中を貪る。
「あっん.... んんんっ.... 一松く.... 」
オレに必死に答えようとして、ぎゅうっと小さな腕で抱き締められる。
鈴音の白い首筋から二筋流れる赤い血を舐めとる。
「ひあっ!んっ.... 」
びくんっと跳ねる小さな鈴音の体、それと同時に締まる膣内がオレを絶頂へと導く。
「も.... 少し.... 我慢して.... 」
深く激しく自分を鈴音の胎内に捩じ込めば、心と体が満たされていくのと同時に視界が霞む。
本当にオレってクズだ、ゴミだ....
鈴音の優しさに漬け込んで、鈴音を女にした。
「一.... 松.... き.... もちぃ....?」
目から涙を溢して、にこっと一生懸命に笑う鈴音
「....スゴく」
短く答えればよかったとまたにこっと笑われる。
その笑顔をみた瞬間に、鈴音に深く口付けた。
「んん.... !あっ.... んんっ!!」
鈴音が意識を手放したと同時に、オレも鈴音の中で果てた。
ずるっと鈴音から自分を引き出せば、避妊具のついたモノにつく鮮血....
鈴音の其処から流れる鮮血をそっとすくってペロッとひとなめする。
甘すぎてむせてしまいそうな血の味が、罪悪感を連れてくる。
でも罪悪感よりも....
「僕は鈴音好きだよ、初めて鈴音を見た日からずっと.... 」
水琴鈴をそっと握りしめる....
きっともう逃がしてあげられないし....
逃がさない....
水琴鈴の鈍い音が静かに鳴り響いた。