第9章 わたしのこたえ。
くぐもった振動音が部屋に響く。
『ふっ…んんっ…』
堪えれば逃れられる快感。
でも、1度捕まってしまえば…
『あっ!いやっ!』
一気に上り詰める快感に下肢を痙攣させながら喘ぐ。
『ああああんっ!』
イッたからといって機械は動くことを止めない。
敏感な身体を弄ぶように何度も高みに上り詰める身体。
『も…や…ああっ!』
片手では数えられないくらいイッた。
これ以上は…
そう思っていると、きいっ…と扉が開いた。
『つきっ…』
腰にタオルを巻き、いつもかけている眼鏡を外したまま、月島くんは私に近づいて来た。
『あっ、ひゃぁぁぁあっ‼︎』
何回もイって抜けかけている玩具は月島くんの手で奥に押し入られた。
「腰、動いてる。梢…気持ちいいの?」
『やっ!イっ…ちゃ…』
「僕の見ている前で、こんな玩具で梢はイくんだ。」
そう言うと月島くんは空いた方の手で私の肉芽を扱く。
『ひっ…やっ!』
私の両目から溢れる生理的な涙を赤い舌で舐めとりながら、月島くんは甘やかな言葉を私に囁いた。
「イくんだったら僕に言ってから…ね?」
『つきしまく…』
「僕の名前…この前、教えたデショ?」
『けい…?』
そうだとでも言うように玩具を奥に押し進める月島くん。
『っはっ!けいっ!けいぃ…』
「何?」
『わたしっ…イっちゃ…』
「ダメ。」
かちり
あと少しでイきそうなタイミングで玩具は振動を止める。
「そんなのでイかせない。」
月島くんが腰のタオルを外せば月島くんの中心は昂ぶっていて、お腹にくっつくくらい立ち上がっていた。
いつから持っていたのか、月島くんは避妊具のパッケージをぴりりと開く。
薄い膜を自らに纏わせ私の上に乗り上げた月島くんの顔は艶やかに咲っていた。
「梢…おねだりは?」
『蛍が…欲しい…
蛍の、ちょーだい?』
「存分に味わって…ネ?」
そう言うと月島くんはずぶり、私の中に押し入って来た。