第9章 わたしのこたえ。
『ごちそうさまでした…』
自分が連れてきたからとバイキング代は月島くんが支払ってくれた。
「いーえ。さて、これからどうする?」
時間は8時少し前。
「ホテル、いく?」
ニヤリ、笑う月島くん。
私は何も言えずに下を向いた。
「冗談だって。はい。」
私に手のひらを出すように言った月島くんはポケットからしゃらりと私のピアスを出す。
「これで、僕との関係はおしまい。」
「さよなら。」
そう月島くんは言うと駅に向かって1人歩いていく。
これでいいの。
これで私は灰羽くんを傷つけない。
そう。
いいんだ。