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HQ商社 営業3課へようこそ!【HQ】

第1章 入社式。



「「「かんぱーい!」」」

チェーン店の居酒屋に足を運んだ私達。
赤葦さんが先に手配を済ませていたらしく、個室の1部屋に通された。
早速みんなはお酒を頼む。

「椎名さんは?」
『私はウーロン茶で。』
「梢飲まないの?」
『あんまり飲んだことなくて…』

苦笑いでとりあえず流す。

私と灰羽くん以外はビール。
灰羽くんはハイボール。
みんなにグラスが来たところで乾杯。

「つーかリエーフまだビール飲めねーのか?」
「だって苦くないすか?」
「ほんっと子供舌な。お前。」
「黒尾さんの大学の後輩って…」
「ああ、こいつ。灰羽リエーフ。ハーフ面してるけど中身は生粋の日本人。どこのハーフだっけ?」
「ロシアっす!でも日本語しか話せません!」

どんどん話が進んでいく中、私は自分のグラスのウーロン茶をちびちび飲む。

「椎名サン…何か頼む?」
『あ、月島くんありがとう。』

メニューを見ると、様々な食べ物。
とりあえずここは無難に串物から行こう。

『じゃあ…つくねチーズ、チーズ焼き、豚バラ串….とりあえずこれで。』

私が伝えると赤葦さんが紙ナプキンにぱぱっとメモを取る。
先輩方がどんどん食べたいものを口に出しメモを取っていく。

『赤葦さん。毎回こんな感じですか?』

私がそう聞くと赤葦さんはふうと息を吐きながら微妙に微笑む。

「木兎さん、黒尾さんがいつもこんな感じだからね。
まあ、俺はそこまで酔うタチじゃないし。」
『私変わりますよ?』
「歓迎会の意味を込めての飲み会だから、今日は俺に任せて。
今日やってること見て、学んで、次に活かしてくれればいいよ。」

ぽんぽんと頭を撫でられふわりと微笑まれる。

『はい…』

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