第1章 入社式。
テーブルの食事もほぼなくなり、立食パーティーも終盤。
社長である猫又さんが話をすればみなさん解散モード。
私もその流れに乗って解散…
と思ったんだけど。
「椎名…?今日これから時間ある?」
『赤葦さん…?大丈夫ですけど?』
「2人が飲みに行くんだって騒いでるんだけど…行く?灰羽と月島も行くって言ってるんだけど…」
みんな行くのか…
私だけ断るのもなぁ。
明日は土曜日。
何かあっても大丈夫…
なはず。
そう思った私はOKサインを出した。
出してしまったのだ。
この判断を悔やむことになろうとは今の私には想像すらできていなかった。