第6章 GWのお出かけ。
スカートから手が抜ける。
『な…で…』
中途半端に止められ疼く身体。
「そのほうがオモシロイから。」
そう言った月島くんは
セックスの時に見せる快楽に塗れた笑顔を私に向けていた。
「おまたせー!」
走る足音、私達にかけられた声。
灰羽くんが戻ってきた。
「はい、水。ってかさっきより顔真っ赤じゃん!梢本当に大丈夫⁈」
「さっきから休まないで帰るの一点張り。明日も休みなんだからどこかで休憩していけばいいのに。」
「そうだよ。もう少し休んでから帰ろう?」
灰羽くんが私の体を支えようと手を伸ばしてくる。
縋るように私は灰羽くんの腕を掴んだ。
「大丈夫?椎名サン。」
そう言い、月島くんは私を支えるようにそっと背中に手をまわす。
『っつ…』
自然な動作で、私の背中を撫でる月島くん。
でも、その手は私の感じる場所を的確に撫でてくる。
だめだ…
声が出ないように口を片手で押さえつける。
「ちょっ!梢⁉︎」
「椎名サン!」
倒れそうになる体を背中を支えていた月島くんが捕まえた。
「イきなよ…」
そう、耳元で聞こえた瞬間、私の頭は真っ白になった。